内向的性格による苦労を乗り越えつつ紆余曲折過ぎる回り道を経て、全くのど素人から独学でラーメン屋を開業して十数年経った現在、自分らしい人生を送れておりますオーライと申します。
今回のテーマは「未経験のど素人が独学でラーメン屋を開業して繫盛店を作った話」です。
そうです。私の話です笑。(繫盛店とか言っちゃってごめんなさい笑笑。)
開業に至るまでの経緯は「未経験・修行無し・独学でラーメン屋を開業した人の話」にてお話させて頂いておりますのでよろしければ是非ご一読下さい!
今回は開店してからの悪戦苦闘の日々から繫盛店になっていくまでの過程をお話させて頂こうと思います。
参考になるかどうかはわかりませんが、反面教師的な意味でも何かの役に立つかもしれないのでよろしければお付き合い下さい。
開業からの奮闘記
ド素人のラーメン屋が遂に開店
絶望的な独学修行期間を経てようやく完成した自分のラーメン。
このたった一つの武器を手にしてラーメン業界という荒波へと漕ぎ出しました。
しかしいかんせん飲食業経験すら無く料理も全く出来ないという筋金入りのど素人です。
恥ずかしながらネギ一つまともに切れないという有り様でした。
初めて店の厨房でスープを炊いた時が業務用サイズの寸胴鍋を初使用するというレベルなので全く要領もつかめず悪戦苦闘です。
今まで自宅の試作用家庭サイズの鍋でしかスープを炊いた経験が無かったので・・
本当にこんな有り様でプロとしてやっていけるのだろうか?と不安がどんどん大きくなるばかりでした。
ちなみにラーメン屋の生存確率というのは10年続く店は一割にも満たないという厳しいものです。
今になって冷静に考えれば生存出来る一割に入れるとは到底思えない状態でしたが、そこはど素人の強みである「無知さ」を最大限活かして前向きに頑張れました。
そんな厳しい業界であるということさえ知らなかったからこそです。
無知っていうのは時に最強の武器になり得るのです笑。
あれ?お客さんが来ないよ?
そんなこんなで開店日を迎えることが出来ました。
新しい店の開店初日は何だかもの凄く忙しいというイメージってありますよね?
そのイメージが膨らんで沢山用意しておこうと気合を入れて100杯くらいのスープを用意して開店初日を迎えました。
その結果・・来客数は10人にも満たない一桁の数字でした。
結構ガックリきましたが、今考えれば当たり前のことです。
人通りも少ない極狭店でひっそりと目立たずオープンした誰も知らないラーメン屋にどうしてお客さんが大挙して押し寄せるんだ!と説教してやりたい・・
そもそも100人もお客さんが来て下さったらパニックになって滅茶苦茶になるだろ!お前にそんな数を捌けるわけないだろ、このど素人が!と当時の自分を𠮟りつけてやりたいです。
無知というのは本当に恐ろしいものです。
やばい!これ潰れるんじゃない?
そんな前途多難なスタートを切ったど素人のラーメン屋ですが、当然その後も閑古鳥が鳴き続けます。
来る日も来る日も店内はガラガラ。一向に上向く気配はありません。
金銭的余裕もあるわけではないので不安が日に日に大きくなっていきます。
本当にお客さんが来ない辛さというのは経験してみないと分からないと思います。
心が折れそうな日々が続きました・・
お店にとって一番難しくて一番大切なことは「知ってもらうこと。そして一度来店してもらうこと」だと思います。
一度お店に来てもらう為には存在を知ってもらわなければ始まりません。
「自分の店を多くの人に知ってもらう」
生き残るにはまずそこがポイントだと気づきました。
終わってたまるか!知名度アップ大作戦
とにかく知名度を上げていこう。今の様な誰も知らない店のままではダメだ。
その為に次の様な行動に出ました。
- 地元のラーメンイベントに出場
- 他店や他業種の方にコラボをお願いする
- 地域のラーメン店を巻き込みグループを結成。スタンプラリーなどを行いお互いの知名度アップに協力し合う。
- チラシを作成して営業後ポスティングして回る 等
とにかくなりふり構わず出来ることはやっていこうと思い、周りを巻き込んで動きました。
他店との協力、例えば5店舗で協力してお互いの宣伝をすれば5倍の宣伝効果が得られると考えたのです。
誰も知らない閑古鳥が泣いてる店が図々しいとは分かっていましたが、ダメもとで色々なところに声をかけさせて頂きました。
元はといえば内向的タイプゆえ一人で出来る仕事がしたいとラーメン屋を志したはずでしたが、そんなことも言ってられませんでした。
「とにかくまだ終わらせるわけにはいかない!」その一心で突き進みました。
見えてきた希望の光
そういった知名度アップの為の行動が徐々に実を結び段々お店のことを知って下さる人が増えてきました。
来客数も少しづつ増えてきて良い方向に向かって動き出した感じが出てきました。
実はここまで触れてきませんでしたが、5年間の努力の結晶である私のラーメン。
かなり評判が良くて開店当初から食べて下さった人達から結構な確率でお褒めの言葉を頂いていたのです。
食べてさえもらえれば勝負になる!という気持ちはずっとあったのです。
ここに来て味への評価と知名度の上昇という2つの要素が少しずつ少しずつ嚙み合い始めた感覚がありました。
近道なんてない。一歩ずつ進んでいこう。
少しずつ前に進めている感覚は出てきましたが、だからといって一気にドーンと急上昇するほど甘くはありません。
逆に一気にブレイクした店を見るとその先が心配になります(大きなお世話ですが)。
その後も一進一退ありながら、一喜一憂ありながら、トラブルに見舞われ乗り越えながら、何とか一歩一歩進んできました。
おかげさまで少しづつ軌道に乗って、途中で店を移転して少し広く少~しだけ立派にすることも出来ました笑。
いつもというわけではありませんが行列が出来る様にもなりました(もったいないことです。感謝感謝です)。
まだまだ大した店ではないのですが、振り返ればよくここまで来れたものだと我ながら思います。
自分の開業経験から伝えたいこと
前回の「未経験・修行無し・独学でラーメン屋を開業した人の話」と今回とでお話させて頂きました私の開業経験ストーリー。
長々と失礼しました。もし読んで下さった方がいたら本当にありがとうございました。
別に自分はこんなに頑張ったんだと自慢したいわけではありません。
現在のところたまたま店を続けることが出来ていますが今後どうなるかは分からないですし。
私がお伝えしたかったのは、「こんな何も無い状態からでも人生を変えることは出来るんだ」ということです。
「努力すれば必ず報われる」なんて言うつもりはサラサラありません。
そんな言葉は噓っぱちです。報われない努力なんて腐るほどあります。
自分が現在店を継続出来てるのもただ運が良かったからだと心から思っています。
ただ「努力しなければ報われる可能性はゼロである」ということも間違いなく言えることでもあります。
もっと言えば「行動しなければ努力するというスタートラインにすら立てない」とも思います。
もし人生をより良く変えたいと思っている方が読んで下さったら、その方のお役に少しでも立てる様な発信をしていきたいなと思っております。
ダラダラと書いてしまったので最後に結論としてまとめておきますね。
- 人生を変えることは出来る
- 「努力すれば報われる」なんて嘘だが「努力しなければ報われる可能性は無い」は本当
- 「努力」というのは最低限の条件でありスタートライン
- 「行動」しなければスタートラインにすら立てない
- 人生を変えられるのは「行動」した人だけ
- 「行動」しよう!
以上です。
それでは皆さん!より良い人生を!オーライでした。
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