独立開業するなら個人事業かフランチャイズか

独立開業

このブログは内向的な人がより良い人生を送る為の方法をあれやこれやと考えていくものです。

私は、内向的性格による苦労を乗り越えつつ紆余曲折過ぎる回り道を経て、全くのど素人から独学でラーメン屋を開業して十数年経ちました。
その甲斐あって現在はストレスの無い自分らしい人生を送れておりますオーライと申します。

(※自己紹介を兼ねた詳しい経緯は「未経験・修行無し・独学でラーメン屋を開業した人の話」にて。
ぜひご一読下さい!)

今回のテーマは「独立開業するなら個人事業とフランチャイズのどっちが良いか?」について考えてみます。
独立開業を目指すなら必ず一度は考えるべき選択だと思います。
私は未経験で修業も一切せず独学で勉強してラーメン屋を開業したという若干クレイジーな人間なのですが、自分の実体験から骨身に染みて感じた事が色々あります。
私自身の目線からのお話になりますが何かの参考になれば幸いです。
私がラーメン屋ということで飲食店向けの話が多くなるかもしれませんが、どの業界にも通じる部分があると思いますので是非ご一読ください。

個人事業のメリットデメリット

個人事業のメリットは?

  • 全て自分で考えて判断し決定する自己裁量権が持てる
  • 事業内容の修正や方向転換、テコ入れ等迅速に行える
  • 成功の達成感がもの凄く大きい
  • 利益は全て自分の取り分となる
全て自分で考えて判断し決定する自己裁量権が持てる

何と言っても全てが自分の思うように出来るというのが最大の魅力です。
どんな店にするか、どんなメニューにするか、価格はどうするか等々・・挙げればキリがないですが、全ての事が自分で決定出来るのです。
「俺は誰の指図も受けないぜ!」というセリフがリアルに言えてしまいます。

事業内容の修正や方向転換、テコ入れ等迅速に行える

とは言え事業というのは順調にいくとは限らないものです。
思ったように業績が上がらない時や思いもよらない展開に見舞われる場合も多々あるでしょう。
そんな時は事業内容を見直して修正したりテコ入れ策を実施したりが必要になるでしょう。
その場合の意思決定も自分の一存で出来るので迅速な対応が出来ます。

成功の達成感がもの凄く大きい

上記の様に全てが自分の裁量で行われたわけですから、その結果が成功となって現れた時の喜びは大変大きいものです。
自分に自信が持てますし自己肯定感が爆上がりすること間違いありません。

利益は全て自分の取り分となる

売上から様々な経費を支払って残った利益は全て自分のものとなります。
雇用された労働者の場合いくら仕事の成果が上がっても得られる収入は成果に比例して上がっていくというわけにはいきません(成果報酬制の企業もありますから一概には言えませんが一般的に)。
自分が頑張れば頑張っただけ収入が増えていくというのは凄く大きなモチベーションとなります。

個人事業のデメリットとは

  • 全ての責任が自分にのしかかるという重圧
  • 事業を成功に導くことは本当に難しい
  • 知名度、ブランド力の無い厳しさ
全ての責任が自分にのしかかるという重圧

先程メリットとしてお話した「全てを自分の考えで判断し決定する自己裁量権」というものは、裏を返せばもの凄い責任を背負うことになります。
言い方を変えれば・・
事業の全ての内容を自分で決めなければならない。
事業が上手くいかなければ自分の力で改善策を講じて業績を上げていかなければならない。
ということです。
それをやりがいと捉えることが出来るかどうかが問われることになるのです。

事業を成功に導くことは本当に難しい

例として私がいるラーメン業界の廃業率は、「1年以内に40%、3年以内に70%が廃業。10年続く店は10%以下」と言われています。
実際廃業していく店を沢山見てきました。ラーメン屋は次々と出来ては潰れるというイメージが皆さんにもあるのではないでしょうか?
しかし廃業していくお店の人が頑張っていなかったというわけでは決して無いのです。
本当に死に物狂いで頑張っても、結果として廃業していく方が後を絶たないのです。
これはフランチャイズなら大丈夫という話ではありませんが、特に個人事業というのは厳しいものであるという覚悟は必要だと思います。

知名度、ブランド力の無い厳しさ

個人事業の厳しい理由は色々ありますが、本当に一番大きな障害として立ちはだかるのが「ブランド力の無さ」です。
「知名度」「看板」とも言えますが、個人事業の最大の課題となります。
皆さんも知らないお店ってなかなか入ろうと思わないですよね?
聞いたことのない会社のサービスや商品って利用しづらいですよね?
このブランド力不足という難関を突破出来た個人事業だけが生き残っていけるのです。
その為にはブランド力をぶち破る程の「アイデア」「戦略」「商品力」「サービス力」等が必要になってきます。
どうですか?やりがいがあると捉えることが出来るでしょうか?


フランチャイズのメリットデメリット

フランチャイズのメリット

  • ブランド力、知名度が用意されている。
  • 成功の為のノウハウが完成している。
  • 事業の運営に対して指導を受けられサポートも受けられる。
  • 個人事業よりも失敗の可能性は圧倒的に少ない。
ブランド力、知名度が用意されている。

個人事業にとっての最大の難関であった「ブランド力不足」。
この問題を楽々と一跨ぎで超えていけるのがフランチャイズでの独立開業です。
フランチャイズを展開している多くの企業は大手有名企業ですから本当に強いです!
個人経営のしがないラーメン屋から見ると羨ましくて眩しくて直視できないレベルです。

成功の為のノウハウが完成している。

個人事業のデメリットのところでお話した
「事業の全ての内容を自分で決めなければならない。」
「事業が上手くいかなければ自分の力で改善策を講じて業績を上げていかなければならない。」
という部分が、フランチャイズ本部から提供してもらえます。
本部は様々な試行錯誤の上で成功のノウハウを蓄積しています。
そのノウハウを提供して再現出来る様に指導を行ってくれるのです。
気が遠くなる程の遠回りをしてきた個人経営のラーメン屋から見ると羨ましくてヨダレが止まらないレベルです。

事業の運営に対して指導を受けられサポートも受けられる。

事業を運営していくと次から次へと問題やトラブルが出現してきます。
個人事業だと自分で考えて解決して乗り越えていかなければなりません。
しかしフランチャイズでは様々な経験から培ったノウハウにより解決へとサポートしてもらえると思います。

個人事業よりも失敗の可能性は圧倒的に少ない。

これまでのメリットを見て一目瞭然ですが、失敗する可能性としては個人事業に比べて圧倒的に少ないと思います。
ブランド力!ノウハウ!個人事業とは比較にならない強みがあります。

フランチャイズのデメリット

  • 自分のアイデアや創意工夫が実現させづらい
  • 事業がうまくいかない場合に内容の修正、改善やテコ入れをしづらい
  • ロイヤリティを支払わなければいけない
自分のアイデアや創意工夫が実現させづらい

フランチャイズでの事業は取り扱える商品・サービスは決まっています。
「もっとこうした方が売れるのに」「この部分はこんな風に改善した方が」「こんなサービスを追加するべきだ」等々・・事業を運営していく中で自分自身の考えというものは出てくるかもしれません。
しかしフランチャイズでは加盟店が独自でバラバラな運営をしていては共通ブランドとして成り立たないので、独自の考えでやり方を変えることは出来ない場合が多いです。
自己裁量権への欲求が大きい人には少し物足りなさが出てくる可能性があるかもしれません。

事業がうまくいかない場合に内容の修正、改善やテコ入れをしづらい

上記のお話と共通しますが、もしも事業が思う様に順調に進まない場合には何か手を打ちたくなるものです。
個人事業ならば新商品や新サービスを考えたり、仕入れ価格が抑えられないかと業者さんに交渉してみたり、より効果的な販促活動を模索してみたりと試行錯誤するでしょう。
しかしフランチャイズでは独自で手を打てる範囲がどうしても限られる部分がありますので、ジレンマが生じる可能性があります。
実際に事業を運営すると、思う様に成果が上がらない時の焦りや不安はかなりキツイものがあります。
そういう時に何も手が打てないというのはなかなか辛いところだと思います。

ロイヤリティを支払わなければいけない

フランチャイズでは本部に対して「ロイヤリティ」というものを支払う事になります。
ロイヤリティには主に次の3種類があります。

・売上歩合方式(売上の〇%の様に売上に応じた金額を支払う)
・粗利分配方式(粗利に対して一定率の金額を支払う)
・定額方式  (売上に関わらず固定の金額を支払う)

本部の商品力やノウハウ、ブランド力を使用して個人事業よりも格段に成功の可能性を高く出来るわけですからロイヤリティを支払うというのは当然のことと言えます。
しかしあまりにも負担が大きいロイヤリティを支払わなければならないとなると「何の為に働いているのか・・」ということにもなりかねませんので、事前に充分調べておいた方がいいでしょう。

オーライの結論

  • どちらにも一長一短がある。自分の求める生き方を明確にして決めるしかない。
  • 失敗の可能性が低いのは断然フランチャイズ。
  • 自分の力でいばらの道を切り開きたい人は個人事業。
  • どちらも事前に入念な調査と準備を怠らないこと。
  • 行動するかしないか。まずは一歩動いてみよう!
どちらにも一長一短がある。自分の求める生き方を明確にして決めるしかない。

あなたが独立開業を考えているのはどういう理由からですか?
どんな未来を理想として思い描きますか?
どんな人生を手に入れたいと願っていますか?
それによってどちらを選ぶべきなのかは決まります。
正解はあなたの中にしかありません。

失敗の可能性が低いのは断然フランチャイズ。

あなたが「なるべく失敗の可能性を低くしたい」「自分で全て考えて創り上げていくタイプではない」というタイプであるならばフランチャイズの方が合っているかもしれません。
何度も述べている様に個人事業は本当にいばらの道です。
フランチャイズも決して楽な道ではないので本気で頑張るというのは同様ですが、用意されたブランド力とノウハウと商品力はやはり心強いものです。

自分の力でいばらの道を切り開きたい人は個人事業。

「自分の力で道を開いて進んでいきたい」「自分の力を試したい」という人は個人事業の方が合っているでしょう。
大変困難な道ではありますが、その分だけ得られるものは大きいですしやりがいもあります。
「おめえ強えなあ。オラわくわくしてきたぞ。」的なサイヤ人思考の人にはワクワクドキドキの楽しすぎる道となるでしょう。

どちらも事前に入念な調査と準備を怠らないこと。

もちろんフランチャイズなら失敗しないというわけではありません。
どちらの道も覚悟と相当な努力が必要だということは言うまでもありません。
徹底的な事前調査と準備をしておかないと後が大変です。

特にフランチャイズの場合は本部を選ぶ時はこれ以上ないくらいに調べてから決定して下さい。
これまで述べてきた様にフランチャイズは本部の意向が自分の人生を左右する事になるので、自分の考えに合った本部を選ぶことが絶対に大切です。
色々なところの資料を取り寄せたり話を聞いたほうがいいです。
一つのところの話だけ聞いて決めるのは危険です。
重要な物事の決定には比較する材料というのは絶対に必要なので。

行動するかしないか。まずは一歩動いてみよう!

独立開業を夢見る人の多くは夢見るだけで人生を終えていきます。
まずは小さな一歩を踏み出すだけで人生は変わっていくのですが・・
私も何もないところから一歩を踏み出した事で本当に人生が変わりました。
自分に少し自信を持てるようになりましたし、自分を好きになれた気がします。
いきなり今の仕事を辞めたり大きな決断をするのではなくても、「資料請求だけでもしてみる」「興味のある業界の人に話をきいてみる」「独立できるスキルを身につける勉強を始めてみる」等の一歩を踏み出す事から人生は動き出したりするのです。
行動するかしないかは自分次第です。

読んでくださった方の人生にほんの少しでもお役に立つ事が出来たらこの上ない幸せです。

より良い人生を。オーライでした。

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